ご挨拶

 この度、第55回日本周産期・新生児医学会学術集会を信州・松本で開催させて頂くこと大変光栄です。メインテーマは「健康寿命延伸は周産期から」といたしました。松本市は「健康寿命延伸都市」を宣言して、様々な取り組みをしており、松本で開催する学会として相応しいテーマと思います。一人目の特別講演は、「健康寿命延伸都市」の発案者である菅谷昭松本市長に御願いしました。菅谷昭松本市長は、甲状腺外科医としてチェルノブイリ原発事故の後遺症に苦しむベラルーシ国に単身渡り多くの甲状腺癌のこども達を救った方です。その時の経験を生かし、松本市長として健康を中心とした町づくりを推進しておられます。二人目の特別講演は児童精神科医である渡邊久子先生に「周産期からの子育て支援」についてお話頂きます。三人目は、長野で最も著明な産科医と言っても過言ない根津八紘先生に、今まで取り組んできた生殖医療と、「子どもを安心して産み育てらえる社会を目指して」の取り組みをお話頂きます。三人の特別講演は市民公開講座として一般市民にも参加して頂く予定です。御講演の合間に松本市が誇る「才能教育研究会」のこども達のバイオリンコンサートも計画しています。
 シンポジウムも多数企画していますが、目玉は「NAVA International Symposium」です。長野県立こども病院が全国に先駆けて取り組んできた新しい呼吸管理法であるNeurally adjusted ventilator assist (NAVA)について、その開発者である、Dr.Sinderby夫妻をカナダ・トロントから、世界で最もNAVAの臨床応用が盛んなフィンランドからお二人の教授と、アジアのNAVAのリーダーである韓国・ソウル大学のKim教授を迎えて開催します。ご期待ください。 
 7月梅雨明けの信州は、湿気が少なく、朝夕は涼しい過ごしやすい季節です。信州の自慢は、「美味しい空気と水、そして温泉」です。世界的リゾートである上高地も松本から一時間ほどです。学術集会のチラシは、夏の穂高連峰をバックの上高地の梓川・かっぱ橋の風景を使わせて頂いています。どうぞ学会の合間に信州の自然もご満喫ください。全国・世界から信州・松本で皆様のお越しをお待ちしています。



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